FUJI ROCK FESTIVAL 10
朝6時に出発するも都内の渋滞にまんまとはまり、観る予定だったTriceratopsは観れず。
12:00頃に苗場着。降りそうなそうでもなさそうな微妙な天気の中、まずは腹ごしらえへ向かい、もち豚丼を食す。
普通な感じだったけど、某都市型フェスの"何を食べても不味い"レベルとは明らかに違います。
まず一発目は同時刻のDirty Projectorsと悩んだJohn Butler Trio。でも彼らほど野外に合うバンドもいないだろう、と決断。
この決断が間違っていなかったことがすぐに証明されました。
3ピースとは思えない程の圧倒的なパワーとグルーブ感。圧巻はJohn Butlerソロによる長いインストナンバー。
ギターは打楽器でもあるとでも言わんばかりの演奏っぷり。そして改めて楽器だけ(歌抜き)でもエモーショナルな表現は可能なんだな。と。
会場中が息を呑んでただただ彼の演奏に耳を傾けている良い意味での緊張感が心地良かった。
そしてラストナンバーでは3人全員がドラムを叩く即興風な演奏も入り、野外ならではな開放的なステージングが楽しめました。
とにかく3人とも楽しそうにやってた。
本気の腹ごしらえをしつつRed MarqueeのDetroit Social Clubを横目。
音源はちらっと試聴したのみですが、その時の印象はKasabianっぽいなぁ。と。
ライブは試聴で感じたよりも"歌うバンド"という感じでしたが、どうにも好みではなさそうだったので、数曲聴いてGreenのKula Shakerへ移動。
前回行った時もGreenで観たKula Shakerを今回も同じステージで観ることになるとは...とか思いつつ。
中座してField Of HeavenのMatt & Kimを観よう案も出ましたが、1曲目が中々良かったのでそのまま観ることに。
しかし相変わらずHey Dude、Hush、Govindaあたりがグッとくるものの、新曲はライブ映えという意味ではちょっとイマイチだったかなぁ。
王子ルックス健在のクリスピアンは堪能できましたが、ちょっと音に納得いっていないのかスタッフを何度も呼んだりイライラしてるような感じも。
さっさとField Of Heavenに行けば良かったかな。
Jamie Cullumまで中途半端に時間が空いたので今日初のホワイトステージのThird Eye Blindへ。
キャリアの長いバンドだけに演奏も中々手堅く、一緒に行った友人も初めて聴いたけど満足した様子。
Kitty Daisy & Lewisと散々悩んだものの、Jamie Cullumは1回ちゃんと観たいと思っていたのでGreenへ戻る。
ボードウォーク中に"Semi-Charmed Life"もしっかり聴けた。トゥットゥットゥ♪トゥットゥルットゥトゥ♪
新譜のポップなナンバー"I'm All Over It Now"でスタート。
ピアノにのったり、ポップスターさながらにマイク片手に前に出てきて歌ったり、ジャズという枠からはやはりはみ出ているアーティストだなぁ。と。
そこは良くも悪くもあるんでしょうが、全力感の伝わってくる良いライブだったし、僕個人的にはOKです。Let'sやり過ぎ。
ラスト前の曲中でぶっ倒れた時は危なく"トータス松本か!"と突っ込むところでした。
続いて期待の再結成バンド22-20s。
ライブが好評な彼らだけにかなり期待して観たのですが、結論から言うとイマイチだったかな。
2ndからの楽曲はいずれもCDで聴くと良いのだけど、ライブで聴くとパワー不足が否めず。コーラスワーク等も上手くいってなかった(Red Marqueeの音響のせいもあった?)こともあって、
そんなに絶賛するほど上手くないじゃんと思ってしまいました。でもラストの"Devil In Me"はカッコ良かったかな。
僕はソロになってからの音源を聴いてないし、普段のライブのセットリストとかも知らないんですが、CCR時代の曲ばっかりじゃん!と嬉しい悲鳴を心の中で挙げました。
"Hey Tonight"で始まり"Who'll Stop The Rain"で雨が降り出し"Have You Ever Seen The Rain"に酔いしれ"Proud Mary"で締め。
他にもメロディックパンク的にも重要(Lagwagonがカバー)な"Bad Moon Rising"や"Born On The Bayou"、"Keep On Choolin'"、"Fortunate Sun"など聴きたいナンバーはほとんど聴けたし、"Pretty Woman"のカバーも飛び出すし、大満足でした。
大御所ならではな堂々としたステージングが印象的でした。
John Fogertyが雨の歌ばっかり歌うもんだから豪雨に。そんな中たくましくカレーを食べてホワイトステージ@One Day As A Lionへ。
しかしなんとホワイトステージ入場規制。みんなデ・ラ・ロチャ観たかったんだなぁ、ちくしょう!
と、いうことでGreenでRoxy Musicを観ることに。
ちなみにカレーを食ってる時にRed MarqueeでやってたFishboneは懐かしい感じのミクスチャーサウンドがカッコ良くて良さげだった。
今思い返すとFishboneそのまま観てても良かったかな?
で、Roxy Music。不勉強な僕はRoxy Music初聴だったのですが、思ってたサウンドと違い、凄く妖艶な感じの大人な空気のサウンド。
歌謡曲的な雰囲気、と言ったら怒られますかね。雨が強くなったのと、正直僕の好みではなかったので、早めにRed MarqueeでFlogging Molly待ちしようと提案。
友人は気に入ってたかもしれないので、ちょっと悪いことしたかな。Flogging Mollyも僕が観たかっただけですし。
と、勝手にモヤモヤしながらFlogging Molly。
ちょっとベースとドラムの音ばっかり強くて他の楽器の音が聴こえにくい感があったかなぁ、前半は。
あと似たような展開の曲が多いので、音源持ってる僕はいいけど、Flogging Molly未聴の友人には同じ曲ばかりに聴こえてるかな、と不安がよぎりました(帰りの車中、やっぱり同じ曲ばかりに聴こえていたと確認:笑)。
それでもシンガロング満載でステージとお客さんの一体感はこれまでで一番。でもやっぱり昼のグリーンあたりで観たかったな。
以下総評です。
Detroit Social Club、Kula Shaker、22-20sとUKロック勢が軒並みイマイチに感じたのは自分の好みが変わったからなのか何なのか。
でもRed Marqueeは軒並みサウンドがイマイチで、ああいう中途半端な屋内が一番音響的には難しいのかな。とも思った。サマソニもそうだし。
あと、一番最初にみたJohn Butler Trioがあまりに良すぎて、後々まで引きずってしまったのがある意味残念。
ということでJohn Butler Trioが僕的には今日ダントツのベストアクト。
次来るときはもっとField Of HeavenとかOrange Courtとか奥地まで行きたいぞー。